デジタル化に関する法制度の備忘録

行政手続等のオンライン化やキャッシュレス化など、デジタル化に関する法制度について書いてます。

小中学校等での個人情報関係の報道について

 12月下旬以降に、小中学校等での個人情報に関する公表がいくつかありましたので、少し内容を確認しておきたいと思います。(すべて政令市のものですが、たまたまです。)

・特別支援学校における「幼児・児童・生徒個人票」等の所在不明(川崎市12月24日公表)
・小学校における個人情報を含む文書の一時紛失(大阪市12月23日公表)
・中学校における個人情報の事務処理誤り(大阪市12月26日公表)
・小学校における個人情報を含む書類の紛失(神戸市1月7日公表)

 上記の4件ですが、報道発表資料を確認したところ、上から3つ目の大阪市の中学校の事例がシステムに関するもので、他の3つは紙媒体での個人情報の紛失に関するものでした。ですが、最後の神戸市の事例は、HPへの掲載同意に関する書類などでしたので、今回は下の2件について、概要と対応をみておきたいと思います。

 ちなみに、上2つの報道発表資料は以下の通りです。

川崎市 : 【報道発表資料】 特別支援学校における「幼児・児童・生徒個人票」等の所在不明について

大阪市:報道発表資料 大阪市立小学校における個人情報を含む文書の一時紛失について

 

(出願システムの事務処理誤り(大阪市))

大阪市:報道発表資料 大阪市立中学校における個人情報の事務処理誤りについて

概要(発表より抜粋)

 大阪市立中学校において、令和6年12月23日(月曜日)、大阪府立学校オンライン出願システム(以下「出願システム」という。)の「マイページ案内」で、72名の生徒が別の生徒の個人情報を閲覧できる状態になっていたことが明らかになりました。

対応(再発防止より抜粋)

 当該校に対しましては、個人情報管理に関する校内規定を改めて全教職員に周知させ、個人情報を含むデータについては、複数人で内容を確認するよう管理の徹底を指導するとともに、出願システムの説明資料を再度確認し、手順に従って作成作業を進めるよう指導してまいります。

 各校に対して、今回の事案を共有するとともに注意喚起を図り、個人情報の管理の徹底と、出願システムの説明資料を再度確認することと、さらなる意識の向上について指導し、再発防止に努めてまいります。

 

(小学校での個人情報を含む書類の紛失(神戸市))

神戸市:神戸市立小学校(兵庫区)における個人情報を含む書類の紛失

紛失した書類(発表より抜粋)

入学にあたっての同意書(1年生86名分)
学習用パソコンの使用順守事項の確認、児童の写真やコメントの学校ホームページ等への掲載同意、児童の作品の作品展等への応募・出品同意の有無を確認する書類

②PTAへの個人情報の提供とPTA会費の徴収に関する同意書(①のうち57名分)
PTAへの児童名提供と、学校徴収金のために学校に登録している口座からPTA会費の振替を行うことについて、同意の有無を確認する書類(口座情報は記載していない)

経緯・対応

 昨年4月に提出いただいた当該書類について、学年分の書類をとりまとめた教諭が、学校で定めた場所に保管せずに職員室の机に保管したままにし、12月24日に改めて探したが見つからず、管理職へ報告した。

 本日、保護者と学校の連絡システム「すぐーる」で1年生の保護者へ報告・謝罪を行った。

 

 以上です。大阪市の事例は、データを転写する際に、転出生徒分を考慮せずに転写してしまったことが原因とのことで、QRコードになると可読性がないので、事前の注意がより必要になるなと思いました。神戸市の事例では、連絡アプリで保護者とのやり取りをすれば防げたのかもしれないですが(報告・謝罪はアプリを使っているようですし)、入学時の書類なのでそうもいかなかったのでしょうね。。紹介しなかった2件も含め、紙の方が安全、ということはなさそうですね。。

 

(参考)

www.ppc.go.jp