デジタル化に関する法制度の備忘録

行政手続等のオンライン化やキャッシュレス化など、デジタル化に関する法制度について書いてます。

デジタル法令用語集

デジタル法令用語:オンライン教育(メディアを利用して行う授業)

(オンライン教育) インターネットなどを利用したオンライン教育について、法令上は「オンライン教育」の用語はないため、定義を調べてみたところ、「授業を、多様なメディアを高度に利用して、当該授業を行う教室等以外の場所で履修させる」との規定ぶりが…

デジタル法令用語:J−LIS(地方公共団体情報システム機構)

(だいたいの意味) 「J-LIS」は、地方公共団体情報システム機構の略称です。地方公共団体情報システム機構法に基づいて設置される法人で、地方自治体が利用する総合行政ネットワーク(LG-WAN)の運営や、公的個人認証サービスの運営、マイナンバーカードの…

デジタル法令用語:プロバイダ

(だいたいの意味) 「プロバイダ」とは、インターネットに接続するサービスを提供する事業者のことです。インターネットサービスプロバイダ(ISP)の略とされています。 法律の略称として、「プロバイダ責任制限法」というものがありますが、法令用語としても…

デジタル法令用語:ユニバーサルサービス(「あまねく」)

(だいたいの意味) 「ユニバーサルサービス」とは、国民生活に不可欠なサービスで、全国どこでも、すべての国民が利用できるよう確保されるべきサービスのことです。郵便や社会福祉などのサービスが、このような性格を持っていると思えば良いかと思います。…

デジタル法令用語:電子記録債権

(だいたいの意味) 「電子記録債権」とは、デジタルで発生や譲渡が可能な債権のことで、手形や小切手のような機能を持つデジタルの債権と思っていただければ良いかなと思います。2007年の電子記録債権法で、そのルールなどが定められています。 また、電子…

デジタル法令用語:電子委任状

(だいたいの意味) 「電子委任状」とは、法人の代表者が使用人等に代理権を与えた旨を表示する電磁的記録のことです。具体的には、電子取引等を担当する職員に対して電子文書に電子署名等を行って送信することを委任したことを、電子的に証明する際などに使…

デジタル法令用語:自動公衆送信

(だいたいの意味) 「自動公衆送信」は、インターネット上に情報を掲載すること、と考えればだいたい合っていると思います。 「インターネットの利用による提供」と書けばいいじゃないか、と思ってしまいますが、それだとメールでの送信なども含まれてしま…

デジタル法令用語:情報技術、情報通信技術

(だいたいの意味) 「情報技術」も「情報通信技術」も、概ね、コンピューターを使って、電子的なデータを作成したり、処理したり、交換したりする技術のことです。最近では、デジタル技術という言葉が使われますが、ほぼ同義で置き換えて通じると思います。…

デジタル法令用語:デジタル教科書

(だいたいの意味) デジタル教科書は、紙の教科書の代わりに使用できる電子的な教材です。あまり説明するまでもなく、イメージは持っていただけるのかなと思いますが、基本的には、紙の教科書と同内容をデジタル化するというものです。 (法令上の定義) 法…

デジタル法令用語:電子公告

(だいたいの意味) 「電子公告」は、電磁的方法で行う「公告」のことです。「公告」自体が、よくわからない概念かもしれませんが、基本的には、法令で定められて事項について、官報や公報、新聞などに掲載して、広く一般に知らせること、というようなイメー…

デジタル法令用語:電子文書

(だいたいの意味) 電子文書は、紙の文書の代わりに作成された電子データ(電磁的記録)のことです。 紙の文書をパソコンを使って作成・保存するのは普通のことになっていると思いますが、紙に印刷しないで、電子データのまま使うような場面を想定していた…

デジタル法令用語:電子証明書

(だいたいの意味) 電子証明書は、電子署名を行った者が本人であることを証明するための電磁的記録(電子データ)です。マイナンバーカードでICチップに格納されていたり、商業登記に基づく電子認証では電子ファイルの形式で提供されたりしますが、いずれも…

デジタル法令用語:認証業務、特定認証業務

(だいたいの意味) 認証業務とは、電子署名が本人によって行われたものであることを証明する業務のことです。このような業務を行う事業者は認証局と呼ばれるようですが、「認証局」は法令上の用語ではありません。電子署名法上は、「認証業務を行う者」「認…

デジタル法令用語:スマートフォン

(だいたいの意味) スマートフォンについては、法令用語というより日常的な言葉なので、説明は不要と思います。 電子契約などの場面で、スマホ上の画面で契約書類を提示・確認するような場合には、スマートフォンという用語ではなく、「(電子情報処理組織…

デジタル法令用語:電子取引

(だいたいの意味) 電子取引は、注文や契約などの取引行為をインターネットを通じて、電磁的方法で行うことです。電子契約と同じじゃないかと思われるかもしれませんが、契約書だけでなく、契約の前提となったり(申込書、注文書など)、契約に付随するよう…

デジタル法令用語:電子文書、電子帳簿

(だいたいの意味) 電子文書や電子帳簿は、通常は、文字通り、電子化された文書や帳簿のことを指して使われていると思いますが、法令用語としては、法令で作成・保存が定められている文書や税務関係で必要な帳簿についてデジタル化(電磁的方法による作成等…

デジタル法令用語:電子契約

(だいたいの意味) 電子契約は、インターネットなどを通じて、パソコンやスマホで行う契約のことです。紙での契約書に変わって、電子文書で電子署名を用いて行うものという説明を聞く場合もありますが、日常的な生活での契約についても、契約書なんてかわさ…

デジタル法令用語:電子署名

(だいたいの意味) 電子署名は、電子契約などの電子文書の真正性に関する証明の方法です。紙文書における署名や押印に当たるものですが、電子文書は、電磁的方法で作成されていますので、電子署名についても、電磁的方法で作成・記録されるものとなります。…

デジタル法令用語:半導体集積回路

(だいたいの意味) 半導体集積回路というのは、まずはICチップのことと思っていいと思います。マイナンバーカードやクレジットカードの表面に埋め込まれている金色の小さい四角いやつのことですね。。このICチップの部分に、電磁的方法でデータが記録されて…

デジタル法令用語:公的個人認証

(だいたいの意味) 公的個人認証サービスとは、オンラインで行政手続等を行う際に、他人による「なりすまし」などを防ぐために用いられる本人確認の手段で、申請等の手続の際に、マイナンバーカード等を使った「電子利用者証明」を利用できるようにするため…

デジタル法令用語:インターネット(情報通信ネットワーク)

(だいたいの意味) インターネットについて、特に説明は不要かと思います。法律用語として最初に使われたのは、2000年の高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)のときのようですが、その後、様々な法令で使われ、法令用語としても定着していま…

デジタル法令用語:識別符号

(だいたいの意味) 「識別符号」とは、人や機関などを識別するための、文字・番号・記号などのことです。コンピューターでの情報処理がしやすいように割り振られることが多いと思います。 具体的には、IDやパスワードを示すこともありますし、各法律の規定…

デジタル法令用語:サイバー◯◯

(だいたいの意味) 法令用語に限らず「サイバー◯◯」というような言葉を最近よく耳にしますが、だいたいは、インターネットの◯◯という意味と思っていれば良いかと思います。 自分でも、ややいい加減かなと思ったのですが、weblio英和辞典で「cyber-」の意味…

デジタル法令用語:個人番号カード

(だいたいの意味) 「個人番号カード」は、マイナンバーカードのことです。 マイナンバーカードには、氏名、住所などの情報が電磁的に記録されていて、これらの情報がデジタルでの手続などの際に、電子証明書として利用することができます。 氏名、住所など…

デジタル法令用語:光ディスク

(だいたいの意味) 「光ディスク」というのは、DVDやCDのことです。磁気テープや磁気ディスクと違って、今も使われてる記録媒体なので、詳しい説明は不要かと思います。 なお、現在、より多く記録媒体として使われていると思われるUSBメモリは、法令上は、…

デジタル法令用語:磁気ディスク

(だいたいの意味) 「磁気ディスク」というのは、フロッピーディスクやハードディスクのことです。フロッピーディスクについては、ハードディスクに対して、フレキシブルディスクと呼ぶこともあります。法律上の「磁気ディスク」の規定だけだと、どちらを指…

デジタル法令用語:磁気テープ

(だいたいの意味) 「磁気テープ」というのは、カセットテープやビデオテープのことです、といえば、一定の年齢以上の人は分かると思うのですが、いかがでしょうか。。音楽録音用のカセットテープも見たことがない人には説明がしにくいのですが、昔使われて…

デジタル法令用語:ファイル

(だいたいの意味) 「ファイル」という言葉は、テキストファイル、エクセルファイルなど、なんとなく使っていますが、IT関連の用語としては、データをコンピューターで扱うための一定のかたまりとしての単位のことです。法令用語の「ファイル」も、このよう…

デジタル法令用語:記録媒体(電磁的記録媒体)

(だいたいの意味) 「記録媒体」というのは、DVDやUSBメモリなどの、データを保存する媒体のことです。より明確に「電磁的記録媒体」としている例や、「磁気ディスク」等の個別の名称で規定されている場合もありますが、コンピューターで読み込んで使うこと…

デジタル法令用語:電磁的記録

(だいたいの意味) 「電磁的記録」は、コンピューターで作成したデータのことです。 人間の目では見えませんが、コンピューターで読み込むことで使用できるデータということを念頭に置いて、「人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録…